ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は矢部嵩のホラー小説!?【魔女の子供はやってこない】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
今作【魔女の子供はやってこない】の推薦文とアニメの表紙に惹かれて読んでみましたが、この可愛いらしいアニメの表紙に騙されて読み始めたらかなり痛い目をみます!!
前半酷かったが読み終わった読後感は素晴らしかった!
概要
- 作品名:【魔女の子供はやってこない】
- 作者:矢部嵩
- 発売日:2013年12月25日(文庫本)
- 発行元:角川
あらすじ
ある日へんてこなステッキを拾った縁で、キュートな魔女と友達になった小学生の夏子。だが2人が良かれと思ってしたことが、次々血みどろ事件に発展していき──。
引用:角川
表紙は可愛いが描写はグロい!!
今回紹介している作品【魔女の子供はやってこない】は角川ホラー文庫から発売されていますが今作はホラーではありません!ホラーというよりグロさの方が勝ちます(笑)
冒頭にも書きましたが表紙は可愛い女の子2人のイラストですがそれ目当てで読んだら痛い目をみるのでグロいのが苦手な方は今すぐ引き返した方が良いです!
ただ、最後まで読んで頂きたい作品で途中は確かにグロく胸糞悪くなりますがそこを乗り越えた時には何とも言えない読後感が待ち受けているでしょう!!
序盤は本当に酷く読むの辞めそうになった・・・
さっきから何回も書いている通り今作【魔女の子供はやってこない】は全体を通してグロい作品になっています!(特に序盤!!)以前紹介した、我孫子武丸【殺戮にいたる病】や入間人間【たったひとつの、ねがい。】みたいなおぞましく胸焼けをおこす話よりは、白井智之【おやすみ人面瘡】や【お前の彼女は二階で茹で死に】のようなグロいがどこか明るさを感じれる作風となってます!
どうです?いきなり首がぶっ飛んだり、糞尿撒き散らしたり表紙のイラストからは想像出来ないでしょ?バンディーもそうでした(笑)本当に序盤は不快だし本当に面白いのか分からなかったし、何なら途中で読むの辞めようとも思ってました!
中盤くらいから今作【魔女の子供はやってこない】に慣れたのか(麻痺したのか)だんだんと不快感なく読めるようになり終盤まで読み進めていました!
諦めずに最後まで読むべし!
今まで散々書いてきましたが、序盤は本当に酷いし『俺は一体何を読んでいるのか?』って思うしグロく読むの諦めそうになると思います!
ただ!実際に読むのを諦めそうになりながらも最後まで読みきったバンディーなりの感想を言わしてもらうと、今作【魔女の子供はやってこない】は最後まで読み終わってから評価してください!きっと最初の最悪の印象から一転して評価がいい方向に変わるはず!?
バンディーは本当に終盤からちょっと印象が変わりましたが1番の要素は登場人物の1人?のブルースでしたね~!詳しく書いたら面白さが半減するのでこの楽しみを味わって貰うためにも最初から頑張って読んでほしい!
暗黒連作短編小説
今回紹介している【魔女の子供はやってこない】は言い表すと暗黒連作短編小説ですが、乙一の【Goth】も暗黒連作短編小説ですがベクトルが全く違います!色々な要素をごっちゃ混ぜにした闇鍋的な作品です!!(笑)
基本的には主人公の夏子と魔女の塗り絵とブルースが主な登場人物でこの3人の関係性が最後になると最初と全く違って見え不覚にも感動すら覚えるエモい作品でした!前回紹介した有栖川有栖の【捜査線上の夕映え】とはまた違ったエモさがこんな短期間で味わえるとは思わなかった。
連作短編小説なのでそれぞれの話は印象に残るものもあればそうでないものもあったがバンディーは第4話以降は比較的に好きで印象に残った話ばかりでした!
4話は驚かされている人は多く確かにバンディーも演出やオチで引きましたが、5話のミステリー的な要素、ラストのエモさが良かった!まさか最初印象が最悪だった作品が読み終わって評価ひっくり返るとは!!
ごちゃ混ぜ具合は樋口毅宏の【民宿雪国】に似ていました!どちらも問題作ではあるのでまだ未読に方は気をつけて読んでほしいですし、普段のありきたりな作品に飽きた方にはぴったりな作品です!!
【魔女の子供はやってこない】
バンディー的オススメ度
★★★★★☆☆☆☆☆