ハイ!ど〜も、バンディーです!!
今回紹介する作品は若竹七海のミステリー小説【パラダイスガーデンの喪失】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
若竹作品の特徴はビターな読後感が味わえるところです!今作もビターな読後感は味わえるのか楽しみにしながら読んでいきました!
ラストの意味が分かった時恐ろしくなった・・・
概要
- 作品名:【パラダイスガーデンの喪失】
- 作者:若竹七海
- 発売日:2021年8月25日(単行本)
- :2024年2月14日(文庫本)
- 発行所:光文社
あらすじ
葉崎市にある私設庭園〈パラダイス・ガーデン〉で、身元不明の老女の自殺死体が発見された。庭園のオーナー・兵藤房子は自殺幇助を疑われるがもちろんまったく覚えがない。葉崎署の二村貴美子警部補が捜査に乗り出すが、そうこうするうちに誘拐、殺人、詐欺などなど複数の事件が発生! 一体なにが起こっている?
引用:光文社
デビュー作が最高!
今作【パラダイスガーデンの喪失】の作者若竹七海は数々の面白いミステリー小説があり、バンディーが最初に読んだ作品でデビュー作の【ぼくのミステリな日常】は最高でしたね〜!
連作短編小説で日常の謎を扱ってるのですが、物語ラストの展開はかなり驚いたのを今でも覚えています!
ビターなラストも印象的でしたが、デビュー作でここまでしっかりしてる作品も珍しいと思います!気になる方は是非ともチェックしていただきたい作品の1つです。
葉崎市が舞台のミステリー
今回紹介している【パラダイスガーデンの喪失】は架空の都市『葉崎市』が舞台のミステリー小説となっております。
作品のタイトルにもある、房子が経営する庭園『パラダイスガーデン』で見ず知らずの老女が自殺死体として発見されたことから物語が動き始めます。
老女の身元が分からず捜査が難航するなか、次々と色々な出来事が発生し、読んでいる読者も何が起こってるか分からないまま読み進めていく事になります。
色々な登場人物からの視点
今回紹介している【パラダイスガーデンの喪失】は物語の中心人物は庭園のオーナー房子な気がしますが、作中色々な登場人物が現れるので皆主人公と言っても過言ではないかもしれませんね〜!
女刑事や息子が誘拐された女性、空き巣泥棒、悪事を企む少年達などなどかなり多い登場人物がいるのも特徴の1つです!
読んでいる途中は何が起こってるのか分かりませんが、数々の登場人物の視点から物語が語られる事によって徐々に真相が浮かび上がってくる構成は良かったですね〜!!
良かった点であると同時にバンディーは気になった点でもあると感じました!あまりにも登場人物が多かった為にごちゃごちゃした印象があり分かりづらいかったのが気になりました、その点がもっとスッキリしておけばもっとわかり易くなり作品に対する印象が変わったかも!?
今作に近い作品
今回紹介した【パラダイスガーデンの喪失】を読み終わって感じた事があり、色々な登場人物が複雑に絡み合う作品をバンディーは知っている事を思い出しました!
それはバンディーことあるごとに挙げている作品で、伊坂幸太郎の【ラッシュライフ】です!こちらも色々な登場人物がいますが読みやすく面白かった!
ある登場人物が起こした行動が、次の章の人物に影響してまたその人物の行動が次の登場人物に影響する!って展開が良く非常に面白くバンディーの思い出の作品でもあります!
今回紹介した【パラダイスガーデンの喪失】も、もっと【ラッシュライフ】のような構成だったらさらに面白くなったはずなのが残念でした。
ラストで評価が変わった!?
今作【パラダイスガーデンの喪失】はさきほど書いたとおり、登場人物が多く物語を把握するまで時間がかかるのでその間はあまり面白いとは感じませんでした・・・。
少しづつ真相の輪郭がハッキリしだしたら面白くなりますが、やはりスロースターターな作品だと感じます!終盤になれば面白くなるのでそれまでは我慢して読んでみてください!
しかし!物語ラストに判明する真相でバンディーの中での評価は変わりました!ビターでもあるし考察しがいがあるラストなのも良かった!是非ともこの真相はご自身で読んで確かめていただきたいですね〜!!
【パラダイスガーデンの喪失】
バンディー的オススメ度
★★★★★★☆☆☆☆