ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は高校生が主人公の海外ミステリーホリー・ジャクソン【自由研究には向かない殺人】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
今作【自由研究には向かない殺人】はタイトルだけでも気になって読んでしまったので久しぶりに上手い作品名だなと思いましたね~!
タイトルも内容も秀逸!!
概要
- 作品名:【自由研究には向かない殺人】
- 作者:ホリー・ジャクソン
- 発売日:2021年8月27日(文庫本)
- 発行所:東京創元社
あらすじ
高校生のピップは自由研究で、自分の住む町で起きた17歳の少女の失踪事件を調べている。交際相手の少年が彼女を殺して、自殺したとされていた。その少年と親しかったピップは、彼が犯人だとは信じられず、無実を証明するために、自由研究を口実に関係者にインタビューする。だが、身近な人物が容疑者に浮かんできて……。ひたむきな主人公の姿が胸を打つ、傑作謎解きミステリ!
引用:東京創元社
2021年話題をさらった海外作品!?
今作【自由研究に向かない殺人】は2021年の四大ミステリーランキング上位にランクインした話題作と言えます!!
『ハヤカワ・ミステリマガジン』ミステリが読みたい! 海外篇で1位を獲得しており、その他の3つのランキングでは全て2位と非常に好成績でしかも、今作【自由研究に向かない殺人】がデビュー作なのでそれを考えたら素晴らしいですね!
3つのランキング本では2位だった訳ですが、その時に1位になっている作品は以前バンディーが紹介した【メインテーマは殺人】、【その裁きは死】の作者アンソニー・ホロヴィッツの【ヨルガオ殺人事件】でした。
アンソニー・ホロヴィッツの作品は出したらランキング1位を獲得するぐらい波に乗っており作品も面白いので気になる方は是非読んでみて下さい!しかし、バンディー的には今作【自由研究には向かない殺人】の方が瞬間風速は強い気がしました!!
高校生の少女が主人公!
今作は高校生の女の子ピップが主人公なのですがバンディー読み始める前半は完璧に男の子と思い込んでいたので、女の子って判るまでは違和感がありました!ピップって名前は男の子女の子両方に当てはまりそうですもんね~!花子とかならすぐに女の子って判ったんですけどね(笑)
昔17才の少女が失踪した事件があり当時付き合っていた少年が殺害し犯人として疑われていましたが犯人の少年が自殺して事件は幕を閉じました。しかし、ピップ犯人と思われる人物サルと親交がありとてもサルが殺人を犯すと思えず無罪を証明する為に自由研究で独自に謎を解明していくお話となっています!
自由研究で殺人事件を調べていくって話はなかなか斬新ですし興味を惹かれますね!自由研究をするのは学生時代しかないので主人公が高校生って言うのにも納得です!
新しい小説のカタチ
今作【自由研究には向かない殺人】はタイトルどおり自由研究って口実でピップが事件を調べていくのですが、冒頭からピップの自由研究に対する志望書の内容が書かれたイラストが挿入されています。
他にも関係者のインタビューの記録書や作業記録、SNSのやり取りのスクショや警察の重要な所は黒く塗りつぶされている事情聴取の記録書等文字だけではなく間間に上手くこれらのイラストや文体が違う記録書が描かれる事で飽きる事なく読み進めていく事ができます!
小説は文字だけで成り立ってる本かもしれませんが今作【自由研究に向かない殺人】の様に様々なアプローチを盛り込んだ作品は今までなら邪道扱いされがちですがこれからの時代は今作のような作品が主流になってきそうですね~!やっぱり飽きずに読者を読ませるってかなり重要だと思います!
主人公が魅力的!
読んでいて感じましたが、今作【自由研究に向かない殺人】の主人公ピップが非常に魅力的でしたね~!犯人と目されていたサルの弟ラヴィがピップの相棒的な役割なのですが2人のやり取りも素敵でした!
特にラヴィはサルが事件の犯人と思われているので加害者の家族で色々な人から邪険に扱われている描写が辛く感じます、しかし、兄の無実を信じているのでピップと共に真相を解明していくと共にピップとの関係性等の変化も読んでいて判るので良かったです!
様々な苦難が訪れながらも事件を調べていきますが、そのバイタリティーには驚かされますし今どきのガジェットを使った方法は目新しく感じました!1番ビックリしたのは違法行為を犯してまでの行動は流石に現実離れしていてその部分は笑ってしまいましたが。
読んでて思ったのがピップは高校生ですが普通に車を運転している描写がありますが、そういった部分が日本とは違うので驚きでもあり文化の違いが勉強になりましたね~!
次回作にも期
今作【自由研究には向かない殺人】はミステリーランキング上位を占めたのは納得の出来でしたし、デビュー作とは思えない!あとはやっぱりタイトルが良いですね~!
次回作もあるみたいなので今から非常に楽しみですし、今作【自由研究には向かない殺人】の作者ホリー・ジャクソンと以前紹介した【メインテーマは殺人】や【その裁きは死】の作者アンソニー・ホロヴィッツの続編は今海外の作者の作品で1番待ち遠しいですし、期待値を越える作品になると信じています!!
【自由研究には向かない殺人】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★☆☆☆