ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は秋吉理香子のミステリー小説【監禁】をネタバレ無しで感想を書いていきます!タイトルはありきたりだが内容は・・・
タイトルから内容が想像出来そうだか・・・
概要
- 作品名:【監禁】
- 作者:秋吉理香子
- 発売日:2021年9月16日(単行本)
- 発行所:双葉社
あらすじ
幼い娘の育児と仕事の両立に限界を覚えた由紀恵にとって、今日が勤務の最終日。夜勤の間は、夫の雅之が自宅で娘を見ている。だが、ラインのメッセージに返事はない。電話をかけても繋がらない。由紀恵は自分に執着していた不気味な患者の存在を思いだし、胸騒ぎを覚える。家族の絶望と狂気、そして再生を描いた戦慄のサスペンス。
引用:双葉社
タイトルが分かりやすい!
秋吉理香子作品は以前に映画【暗黒女子】を観てちょっぴり毒がある作品だったので作品と作者共に印象に残っていました!
秋吉理香子の小説は今作【監禁】で初めて読みますがいや~タイトルが短くて分かりやすくていいですね!意味分からないタイトルもごく稀にありますもんね!(笑)
今作は【監禁】ってタイトル通りに主人公由紀恵の夫雅之が娘の面倒をみており外にゴミを捨てに行った時に何者かに襲われ『監禁』されます。まさにタイトル通りの展開が起こります!!
ありきたりな展開かと思いきや・・・
先ほど書いた通り今作【監禁】は夫の雅之が監禁されて謎の人物とのやり取りが描かかれて何となくありきたりな展開が読めてきて不安になってきました(笑)
夫の雅之が監禁されている一方で主人公由紀恵は看護士として働く最終日の出来事が描かれます、連絡が取れない夫雅之と子供の心配をしながらも業務を全うしようとしますが、上司からのパワハラやモラハラに悩んだり、ストーカー紛いの患者がいたりと色々な事を振り返り働くのですが、意外にこの由紀恵が働いてるパートがバンディー的にはミステリーパートよりも面白く感じました!
病院内が舞台なので人の生き死にや人間的な成長や思いもよらない人物とのやり取り等見所は充分にありましたね~。
その女アレックスを思い出した
今作【監禁】のあらすじと単行本の表紙(かなり印象に残る表紙は良いですね~!!)を見た時に以前に紹介した【悲しみのイレーヌ】が衝撃的な作品だった作家ピエール・ルメートルのヴェルーヴェンシリーズの2作品目【その女アレックス】を思い出しました!!
こちらもタイトルのアレックスが何者かに誘拐され監禁されておりそこから物語は怒涛の展開を迎えます!この作品【その女アレックス】は様々なランキングで1位を獲得して7冠を達成しているもの凄い作品なのです!今回紹介する【監禁】よりはバンディー的には【その女アレックス】の方が驚きましたね~!海外小説を読むのが苦手ではない方は一度読んでみてはいかがでしょうか!?
意外に衝撃度は低かった・・・
今作【監禁】は分かりやすいタイトルから思わぬ結末を迎えるような事を耳にしたので期待をしながら読みましたが、確かにあっと驚く展開はあるものの、バンディーは歌野正午の【葉桜の季節に君を想うということ】でとんでもないどんでん返しを喰らったのでそういった作品と比べるとどうしても見劣りしてしまうのでした:・・・。
何となくミステリー読みの人は真相に気づく可能性高いと思いますし、そこまで驚かないかもしれませんね~。
普段あまりミステリー読まない人やミステリー読み始めた方にはピッタリな作品だと思います!
今作【監禁】も以前に紹介したまさきとしかのミステリー小説【あの日、君は何をした】同様に映像化するのは難しい作品だと思いましたし、活字だからこそ楽しめる作品です!!
【監禁】
バンディー的オススメ度
★★★☆☆☆☆☆☆☆