ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は阿藤玲の連作短編ミステリー小説!【お人好しの放課後~御出学園帰宅部の冒険~】をネタバレ無しで紹介していきます!!
高校生の日常の謎を描いた作品
概要
- 作品:【お人好しの放課後~御出学園帰宅部の冒険~】以下【お人好しの放課後】
- 作者:阿藤玲
- 発売日:2017年8月31日(文庫本)
- 発行所:東京創元社
あらすじ
授業が終われば速やかに帰宅し、成績は平均以上、通学区域で社会奉仕をすべし──帰宅部といっても佐々木幸弘が入学した御出学園の場合、正式な部活動としての規定がある。ベニヤ製の人形が夜な夜な徘徊していると聞いて調査に乗り出したのは、地域の皆さんのためにと燃えたわけではなく単なる成り行きだったが、結果的に帰宅部メンバーの認知度は上がり、相談と称してささやかな事件が持ち込まれるようになる。それなりに、または懸命に、使命を果たすべく奮闘する生徒たち。笑いのち友情ときどき謎の高校生活を描く、軽やかなデビュー連作集。
引用:東京創元社
連作短編小説
今作【お人好しの放課後】は全4章で構成される連作短編小説ですが、バンディーは連作短編小説が大好きでぶつ切りの短編小説と違い一冊を通して物語が繋がってるのもいいんですよね~!!
バンディーはいつも連作短編小説の紹介になったら必ずオススメしている作品があるのですが、以前紹介した作品で、乙一の【Goth】と伊坂幸太郎の【死神の精度】と七河迦南の【七つの海を照らす星】は是非とも読んで頂きたいですね~!!
日常の謎系ミステリー
今回紹介する【お人好しの放課後】も日常の謎を扱った作品なんですが、バンディーのイメージでは東京創元社は『日常の謎』を扱った作品が多くしかも連作短編小説で良作が多いと感じました!
バンディー自身気になった『日常の謎』や『連作短編小説』見かけて詳しく調べたら発行所が東京創元社がほぼなんですね~(笑)
多分同じく東京創元社から出た北村薫の日常系ミステリーの名作【空飛ぶ馬】の印象が強すぎるんでしょうね~!!
後はこれまた同じく東京創元社からで若竹七海の【ぼくのミステリな日常】も同じく連作短編小説でこの二大巨頭のせいで日常系のミステリー=東京創元社ってイメージが根付いたんだと思います!!
高校生達が主役のユル~イ作品
今作【お人好しの放課後】ってタイトルから分かる通り、御出学園の帰宅部に所属する高校生達が主役の連作短編小説で
- 1章:『小出君、夜歩く。』
- 2章:『たたかうにんじん』
- 3章:『左手ききの月』
- 4章:『お姫様たちの文化祭』
以上の全4章で構成されています!
殺人が起きたりして恐ろしい展開は起きず本当に『日常の謎』がメインなのでゆる~い感じで読めるのがいいですね!この数ヵ月は斜線堂有紀の【廃遊園地の殺人】や今村昌弘の【兇人邸の殺人】等の連続殺人が起こる作品を立て続けに読んでいたので久しぶりに日常系の作品なので肩肘張らずに読めます!(笑)
中でも3章の『左利きの月』と4章の『お姫様たちの文化祭』は面白かったです!もちろん登場人物は共通なので順番通り読む事をオススメします!(ま~反対から読む物好きはいないと思いますが笑)
特に4章はそれまで読んできて登場人物の関係性や人となりが分かっている分余計に面白く感じました!
最後に!
今作【お人好しの放課後】は帰宅部の高校生達が主役のゆる~い連作短編小説でしたが残念なところを最後に挙げておきます・・・
それは御出学園の帰宅部に所属する人数も多いですしそれに関わる人達も結構出てくるので登場人物の把握が分かり辛かったですね。
そして肝心の帰宅部のメンバー達出さえなかなか覚えれませんでした!今作【お人好しの放課後】は人物描写が 下手で登場人物がイメージしづらくそこが欠点でしたね~!やっぱり小説は如何に読者に脳内で登場人物や場面をイメージさせて読ませるかって事も大事だと思うんですよね~・・・
【お人好しの放課後~御出学園帰宅部の冒険~】
バンディー的オススメ度
★★★★☆☆☆☆☆☆