殺したはずの夫が帰ってきた!?ホラー?ミステリー?【殺した夫が帰ってきました】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品は桜井美奈のミステリー小説【殺した夫が帰ってきました】ネタバレ無しで感想を書いていきます!

【殺した夫が帰ってきました】ってタイトル初めてみた時はホラーかと思いましたが実はミステリー小説の今作は以前から気になってたんでやっと読むことが出来ました!

タイトルも内容も気になる作品!?

概要

  • 作品名:【殺した夫が帰ってきました】
  • 作者:桜井美奈
  • 発売日:2021年4月6日(文庫本)
  • 発行所:小学館

あらすじ

都内のアパレルメーカーに勤務する鈴倉茉菜。茉菜は取引先に勤める穂高にしつこく言い寄られ悩んでいた。ある日、茉菜が帰宅しようとすると家の前で穂高に待ち伏せをされていた。茉菜の静止する声も聞かず、家の中に入ってこようとする穂高。

その時、二人の前にある男が現れる。男は茉菜の夫を名乗り、穂高を追い返す。男は茉菜の夫・和希に間違いなかった。しかし、茉菜が安堵することはなかった。なぜなら、和希はかつて茉菜が崖から突き落とし、殺したはずだったからだ。

引用:小学館

タイトルと帯が気になる!

今作【殺した夫が帰ってきました】が気になったのはまずタイトルでした!『一体殺したはずの夫が帰ってくるってどういう事!?』って思っちゃいますよね?ホラー作品か?ミステリー作品か?どちらともとれそうはタイトルですね~!

あとタイトルとは別に気になったのは本の帯に『伏線はこの帯にある』って書いてるのが非常に中身が気になる帯の書き方で上手いな~って思いました!帯にどんな事を書いてるかでその作品を手に取る人の数は変わってくると思います!それだけ帯に書かれる煽り文は重要ですが期待ハズレだとその作品の評価が下がってしまうかもしれないので難しい所ですね~!

先が気になる物語

さっそく【殺した夫が帰ってきました】読みましたが、当たり前ですがホラー作品ではなかったです!設定的にはホラーテイストでも面白くなりそうですけどね!

確かに物語冒頭に夫を崖から落とす描写があるのである日突然主人公茉菜の前に現れた時はバンディー自身もどういう事か理解できませんでした。あり得ないが奇跡的に一命を取り留めたのか?それとも・・・・。

殺したはずの夫の穂高は記憶を無くしており詳しい事は覚えてしませんでした、『記憶喪失』もありきたりな設定ですが使い勝手がいい設定ですよね~!以前紹介した小林泰三【殺人鬼にまつわる備忘録】『記憶』を上手く扱った作品です!

しかも作中の合間に過去の出来事の話らしき物語もあるのですが、最初はこの話が一体どのように関わってくるかと思いましたが物語が進むごとにだんだんとその物語の意味も分かってくるのですが今作【殺した夫が帰ってきました】は先が気になる作品でした!!

小学館ならではの作風

今作【殺した夫が帰って来ました】を読んで思たのですが、以前紹介した小説まさきとしか【あの日、君は何をした】と作風とまでは言わないですが雰囲気が似ていると感じました!小学館の小説は連続殺人事件が起こるようなミステリーではなく日常や人間のやり取りにミステリー要素を組み入れた作品が多い気が個人的にしました!あとは小学館の作品では無いですが矢樹純の短編小説【夫の骨】も同じ匂いがする作品だと思いますので気になる方は是非読んでみて下さい!!

出版社によって作風が違ったりするのは良い事だと思います!東京創元社は日常の謎や連作短編集が多いイメージですし、講談社は本格ミステリー、角川はホラー等々他には色々あるとは思いますがその時の気分やお気に入りの出版社の作品を読む楽しみがありますね~!!

残念な点もあった・・・

今作【殺した夫が帰ってきました】は設定やタイトルが気になる作品で先が気になり読み進めましたが、確かに驚きの展開が待ち受けていますが、肝心の部分に関してはバンディー的に『流石に無理があるやろ~』って部分がありそこからは申し訳ありませんが面白さが下降していきました・・・。

読み終わった時に冒頭に書いた『伏線はこの帯にある』って書いていましたが、残念ながら煽っている割にはスッキリしなかったので勿体ないな~っと思いましたここが煽り分で期待を上げすぎて期待を下回った時は残念に結果になってしまいますね。

【殺した夫が帰ってきました】

バンディー的オススメ度

★★★☆☆☆☆☆☆☆☆

-