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様々な感情が沸き起こる映画!?【さがす】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディー

今回紹介する作品は片山慎三監督作品【さがす】をネタバレ無しで書いていきたいと思います!!PG-12指定なので過激な描写が少しでも苦手な方は注意が必要です!!

初めての片山作品でしたが、色々な感情が沸き起こった作品でこれから観るあなたは一体どのような感情が訪れるのか・・・。

色々と考えさせられる問題!?

驚く男

概要

  • 作品名:【さがす】
  • 公開日:2022年1月21日
  • 監督:片山慎三
  • 出演:佐藤二朗、佐藤蒼
  • ジャンル:サスペンス、ドラマ
  • 制作国:日本

あらすじ

必死に父を捜す娘の姿を描いたヒューマンサスペンス。大阪の下町に暮らす原田智と中学生の娘・楓。「指名手配中の連続殺人犯見たんや。捕まえたら300万もらえるで」と言う智の言葉を、楓はいつもの冗談だと聞き流していた。しかし、その翌朝、智が忽然と姿を消す。警察からも「大人の失踪は結末が決まっている」と相手にされない中、必死に父親の行方を捜す楓。やがて、とある日雇い現場の作業員に父の名前を見つけた楓だったが、その人物は父とは違う、まったく知らない若い男だった。失意に沈む中、無造作に貼りだされていた連続殺人犯の指名手配チラシが目に入った楓。そこには、日雇い現場で出会った、あの若い男の顔があった。

引用:映画.com

予告

初片山作品!!

今回紹介している【さがす】で監督の片山慎三作品を観るのは初めてなのですが、以前の作品【岬の兄妹】の予告を見かけたので観てみたのですが、内容が重そうだったので観るのは遠慮していました。

頭の片隅には【岬の兄妹】が気になっていたのでいつかは観てみたいと思ったまま月日は流れて、今年に入って何気なく観た映画の予告が『何か面白そうだな~!』って気になった作品が今作【さがす】でした!

ただ作品を撮ったのが片山監督だったので『重い作品だったらどうしよう』って悩みましたが面白さが勝ったので思いきって観てみる事にしたのでした。

いつもの佐藤二朗がいない・・・

今作【さがす】を観て感じたのは『あのどの出演作品を観てもボソボソ話す演技の佐藤二朗がいない!』って事でした(笑)他の方も書かれていましたがこの部分は重要でしたね~!

佐藤二朗は以前紹介した島本理生原作の映画化【ファーストラヴ】の監督を勤めた堤幸彦のドラマ作品【ハンドク!!!】に脇役でし出演していました。

その時初めて佐藤二朗の存在を知りましたが、あの今と変わらない独特の演技が忘れられず、主役達よりも印象に残っていました!1番波に乗っていた時の堤幸彦の演出だったのも関係していると思いますか・・・。

ただ最近は【今日から俺は】等様々な作品で名前を見かける福田雄一監督作品には常連になっている佐藤二朗ですが、ずっと同じ演技でお腹一杯になっていました。バンディーは福田作品は滑ってるギャグ要素が痛々しくて受け付けないのでほとんど観てはいません。

今作【さがす】の主演が佐藤二朗と知った時は『あ~、またあの演技ね』って思い少し観るのが不安でしたが、見事に裏切られましたいい方向に!!

佐藤二朗の真骨頂を観た気がしましたし、やはり長年第一線で活躍している理由が分かりました!いつものあの『ボソボソ喋る』演技の佐藤二朗に飽きた人程衝撃を受けるはずです!?

話はやはり重かった・・・

今作【さがす】は片山慎三監督作なので、ある程度内容は『重い』って覚悟はしていましたがやはり気軽には観れませんでした・・・。

確かに不快な描写等もあり万人にはオススメしにくいし、PG-12指定なのは納得でしたが同じくPG-15指定中島哲也監督作【渇き。】程ぶっ飛んではいないので安心して下さい!

ただ単に重い話ではなく現実にも起こっている内容を盛り込んでいるので社会派作品の側面も併せ持っていると言えるでしょう!

以前にも紹介したアカデミー賞作品賞を獲得した【パラサイト 半地下の家族】の監督ポン・ジュノ作品【母なる証明】と同じ匂いが今回紹介した【さがす】からすると思っていたらなんと!監督の片山慎三はポン・ジュノ監督に感銘を受け、ノーギャラでもいいからと頼みこんで【母なる証明】の助監督を勤めていたんですね~、同じ匂いがしたのにも納得でした!

謎を呼ぶ展開が良かった

今作【さがす】は主人公佐藤二朗演じる父が急に失踪し、その父を探す為に奔走する娘楓の視点で描かれています。

しかし、途中から思いがけない展開を迎えるのですがその構成も良かったですね~!ありきたりな構成かもしれませんが徐々に謎が判明していく見せ方としては申し分ないと思いました!

父親の視点、娘の視点、殺人犯の視点と3つの視点で作品をそれぞれ別の角度で話を合わせていくことで物語全体像が浮かび上がってくる作りとなっており、ミステリーとサスペンスのバランスが絶妙でした!

現実に起こった事件を参考にしているような出来事が作中で描かれているので、何処で聞いた事がある事件が頭に浮かんで来ると思います!

最後に

今作【さがす】は失踪した父を探す娘の物語かなって簡単に考えていましたが、バンディーの予想を遥か上を展開を迎えるんですね~。

過激な要素や現実世界に問題を突きつけてくるような内容など観終わった後には様々な感情が沸き起こってくる作品でした!あなたは観終わった後一体どんな感情が沸き起こるのでしょうか!?作品の最後の場面は単調ながら、バンディーの中では記憶に残るラストでした・・・。

【さがす】

バンディー的オススメ度

★★★★★★☆☆☆

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