直木賞を受賞した警察小説!佐々木譲【廃墟に乞う】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど〜も、バンディーです!!

今回紹介する作品は佐々木譲の警察小説【廃墟に乞う】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!

バンディーの中で警察小説と言えば佐々木譲!ってイメージがあるので、未読の作品でも安心して読めそうです!!

休職中の刑事が主人公の連作短編小説

廃墟

概要

  • 作品名:【廃墟に乞う】
  • 作者:佐々木譲
  • 発売日:2009年7月16日(単行本)
  •    :2012年1月4日(文庫本)
  • 発行所:文藝春秋

あらすじ

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警察小説

今回紹介している作品【廃墟に乞う】は冒頭でも書きましたが、ジャンルは警察小説になります。

昔は警察小説は小難しいそうで苦手でしたが、大人になるにつれ面白さを理解出来るようになりました。

中でも今作の作者佐々木譲と横山秀夫の存在は大きいですね〜!

佐々木譲【警察の血】横山秀夫【64】がそれぞれ『このミステリーがすごい』で1位を獲得しています。

この2人は大ベテランで以降の警察小説に与えた影響は大きいと思います。

もし警察小説は苦手って方がいれば佐々木譲と横山秀夫の作品を初めに読んでみる事をオススメします!

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直木賞

今作【廃墟に乞う】142回(2009年)直木賞を受賞した作品です。

直木賞は日本の文学賞の中でも特に権威があるイメージがありますが、実際毎回テレビのニュースでも取り上げられるので話題性はありますね。

勝手にバンディーは直木賞で警察小説が受賞してるイメージが無かったので、今作佐々木譲の【廃墟に乞う】が受賞した時に驚いた覚えがあります。

ただリアルタイムで読んでおらず、今更ながら未だに読んでなかった事に気付き読んでみる事にしました(笑)

休職中の刑事

今作【廃墟に乞う】は道警の刑事仙道が主人公なのですが、よくある警察小説と違うところは仙道は休職中の刑事だという点です。

休職中なので警察小説で当たり前の捜査権を持ち合わせておらず一体どのようなお話になるのか興味を惹かれました。

最初から仙道が休職中で何かしらのダメージを追ってるのは読んでいて何となく分かるのですが、仙道に一体何があったのかは語られる事はありません。

けどご安心をその謎は最終章で判明します、理由が判明した事でより仙道が休職した事に納得できました。

休職中だが色んな人から相談を受けて仙道なりに調査していく所は面白かったですね~!

連作短編小説

【廃墟に乞う】連作短編小説になっています。

全6編からなる作品ですが、バンディーが印象に残った話は表題作の『廃墟に乞う』でした!!

デリヘル嬢が殺された事件がありその容疑者が13年前に仙道達が逮捕した犯人であった。

13年前の犯人が何故また事件を起こしたのか、タイトルにある廃墟も重要な点ですし読み終わったあと非常に余韻に浸れました。

あとは最終はの『復帰する朝』も良かった!

先ほども書いた仙道が休職する原因になった事件も描かれていますし、仙道が受けた相談された事件も結構エグかった・・・。

休職中の仙道は果たして刑事として復職出来るのか!?

話を通して傷を負っていた仙道が少しずつトラウマに対して向き合って克服しようとしていく姿もグッドでした!!

気になった点は連作短編小説の欠点でもある一つ一つのお話が短いので登場人物や事件に厚みが少し足りなかった所ですね・・・。

休職前の仙道の話や復職した後の刑事としての事件ももっと読みたくなりました!!

【廃墟に乞う】

バンディー的オススメ度

★★★★★☆☆☆☆☆

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