ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回は以前紹介した【絶叫】の作者葉真中顕がおくる戦中小説【凍てつく太陽】を紹介します。
また違った一面が見え書き分けが出来る葉真中顕は凄いと思いましたね~!!
第21回大藪春彦賞・第72回日本推理作家協会賞受賞作!!
概要
- 作品名:【凍てつく太陽】
- 作者:葉真中顕
- 発行日:2018年8月23日(単行本)
- :2020年8月6日(文庫本)
- 発行所:幻冬舎
あらすじ
昭和二十年、終戦間際の北海道を監視する特高警察、通称「北の特高」――。 彼らの前に現れた連続毒殺犯「スルク」とは何者か。陸軍がひた隠しにする「軍事機密」とは。 そして、真の「国賊」は誰なのか? かつてない「特高」警察小説! 逼迫した戦況を一変させるという陸軍の軍事機密「カンナカムイ」をめぐり、 軍需工場の関係者が次々と毒殺される。アイヌ出身の特高刑事・日崎八尋は捜査に加わるが、「拷問王」の異名を持つ先輩刑事の三影に濡れ衣を着せられ、網走刑務所に投獄されてしまう。八尋は特高刑事としての「己の使命」を全うするために、脱獄を決意するのだが――。民族とは何か、国家とは何か、人間とは何か。魂に突き刺さる、骨太のエンターテイメント!
引用:幻冬舎
実力派の作者
作者の葉真中顕は今回紹介する【凍てつく太陽】・【ロスト・ケア】・【絶叫】は社会派ミステリーの印象が強く、そうかと思えば【W県警の悲劇】のように純粋にミステリーとして楽しめる作風であったりさまざまなジャンルを書ける作者だと思います!!
先ほど紹介した作品たちも様々なミステリーランキングにもノミネートされていますし、【凍てつく太陽】では第21回大藪春彦賞・第72回日本推理作家協会賞受賞している実力派なので今後発表される作品にも楽しみに待っている期待の作家です!!
様々なジャンルを含んだ作品
前回紹介した【絶叫】もそうでしたが600ページを超える大作なので心して挑みました(笑)
終戦までを描く1945年前後が舞台の戦中でジャンルとしてはなかなか読む機会も無く、戦争の事も授業で聞く程度でしかなかったので、【凍てつく太陽】を読み触れることで戦争に対しての意識も少し変わりました。
実際に存在し「特高警察」に所属する主人公、日崎・拷問王の異名を持つ三影を軸にして描かれていくのですが、当時の情勢や社会を盛り込み(アイヌや朝鮮人)実際に起こったゾルゲ事件話の中で出てきます。
ミステリー要素だけではなく社会派、戦争など様々な要素を含んだ作品です!
ジェットコースターのような展開
序章、終章を含むと全5章から構成されていますが、序章から物語に引き込まれグイグイ読み進めてしまいました!!
章を追うごとに加速していき終章まで駆け抜けて読んでいくと思いますよ!!
2章に入ってから意外な方向に物語が進んで、「これからどうなるのかな~!?」っという気持ちが真相がわかるまで続きましたね~!
勿論ミステリー小説の側面も持ち合わせているので、アッと驚く展開も待ち受けているので楽しみにしておいて下さい!!
様々なジャンルを読む
今回【凍てつく太陽】を読んで思ったのは、やっぱり今まで読んだ事ないジャンルなどにもどんどんチャレンジしていく!!って事に気付きました!!
主にどんでん返し作品のミステリーをメインに読んでますが、やっぱりもっと色々な名作に出会って行くためにも、読まず嫌いはダメだな!って思いましたね(笑)
小説だけではなく、映画・音楽・ゲームもそうですね!
色々な世界を広げるためにも自分で閉ざすような事は極力減らしていこうと思います!!
【凍てつく太陽】
バンディー的オススメ度
★★★★★★☆☆☆☆