書店員が主役の連作短編ミステリー!【配達あかずきん 成風堂書店事件メモ】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品は書店を舞台にした大崎梢の書店ミステリー!?【配達あかずきん 成風堂書店事件メモ】を ネタバレ無しで紹介して行きたいと思います!!

本好きのバンディーからしたら書店が舞台のミステリーなんてたまらんので(笑)読むのが楽しみな作品です!!

書店員が活躍する連作短編ミステリー小説!!

概要

  • 作品名:【配達あかずきん 成風堂書店事件メモ】以下【配達あかずきん】
  • 作者:大崎梢
  • 発売日:2006年5月25日(単行本)
  •             :2009年3月27日(文庫本)
  • 発行所:東京創元社

あらすじ

近所に住む老人から託されたという、「いいよんさんわん」謎の探求書リスト。コミック『あさきゆめみし』を購入後失踪してしまった母親を、捜しに来た女性。配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真……。駅ビルの六階にある書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の鋭いアルバイト・多絵が、さまざまな謎に取り組む。元書店員の描く、本邦初の本格書店ミステリ!

引用:東京創元社

成風堂シリーズ第1弾作品!!

今回紹介する作品【配達あかずきん】は書店『成風堂』を舞台にしたシリーズ作品で一番最初の物語です!

作者の大崎梢は今作【配達あかずきん】で作家デビューしており、もともと書店員をしていたので書店を舞台にした作品でも説得力があります!

【配達あかずきん】以外で書店を舞台にした作品では早見和真【店長がバカすぎて】がコメディ要素もあり最高に面白かったので未読の方は是非とも読んでおくべき作品です!

本好きの私バンディーは書店が舞台も嬉しいし書店ミステリーなので期待が高まるし、普段は知らない書店の裏側も知れそうなので楽しみです!

連作短編ミステリー

今作【配達あかずきん】連作短編ミステリー全5章で構成されています!同じく以前紹介した東京創元社から出ている七河迦南【七つの海を照らす星】も連作短編ミステリーです!

【七つの海を照らす星】は各章でも話にオチがつき、なおかつ作品を通しての謎もある作品ですが、今作【配達あかずきん】は当然人物や舞台は共通している連作短編小説となっています!

作品を通して大きな謎がある連作短編小説もいいですが、今回紹介する【配達あかずきん】のような連作短編小説も面白いですね~好みの問題になるとは思いますが、【配達あかずきん】も1章1章しっかり謎もオチもあるので読んでいて楽しかったですね~!!

構成

今作【配達あかずきん】各章のあらすじを簡単ではありますが、ちょっとした感想も併せて書いておきますね!

『パンダは囁く』

近所の老人から託された、探している本のリスト、しかし全く解読出来ないrx本当に希望の本を探す事ができるのか?

バンディーも登場人物と同じように考えてましたが、全く分からなかったです(笑)実在の本も登場しテンション上がったのと、真相が判明した時の意外な結末・・・

『標野にて 君が袖振る』

コミック『あさきゆめみし』を買った後に失踪してしまった母親、成風堂に通っていた母親の手掛かりを探すために娘が訪ねてくるが・・・

一体母親が何処に行ったか気になりますし、訪ねてきた娘には20年前に高校生の時に亡くなった弟がおりその時の出来事が後になって活きてくるのが良かったです!

『配達あかずきん』

ある美容室に定期的に配達している本にその時にカットしていたお客の盗撮写真と暴言が書かれてメモが挟まれていた!?一体誰がどこで?何の為に!?

今作【配達あかずきん】の表題作ですね。成風堂に働くアルバイトの子が登場しますが、何処か抜けていておっちょこちょいな性格ですが憎めないキャラクターが登場し重要な役どころなんですが、大崎梢はキャラクターを描くのが上手いなと思いましたね~!!

『六冊目のメッセージ』

入院中に母親から差し入れされる本、その本を選んでくれたのは成風堂の書店員だと聞き直接退院してから訪れますが、成風堂の従業員は心当たりがなく一体誰が母親に本を選んでくれたのが・・・?

一体誰が選んでくれたのかも気になる所ですが、選んでくれた人物が判明してからの展開も読み終わって清々しい気持ちになれたお話でした!!今作の中でも好きな話かも!!

『ディスプレイ・リプレイ』

ディスプレイコンテストが行われる事になり大人気コミック『トロピカル』をディスプレイする事になり、アルバイトの友達も手伝って貰い力作が出来るが、翌日には何者かに破壊されてしまう・・・一体誰が何の為に!?

最終話『ディスプレイ・ディスプレイ』は今作【配達あかずきん】の中で一番好きなお話で、人気漫画『トロピカル』が重要な位置にあり、盗作疑惑も浮上してきて様々な問題が起こるのですが、真相が分かってからと物語ラストにはニヤッとしてしまい素晴らしい読後感が味わえました!!

続編も読みたい爽やかな作品!!

今作【配達あかずきん】を読み終わって思ったのが読後感が素晴らしい!!なかなか読後感が良い作品ってあるようでないですからね~!!今作は万人におススメできる作品です!!

大崎梢は読後感も爽快感があるし、コメディ要素もあり、しっかりミステリー要素もあり驚く展開も描けるので脱帽です!!日常系を描いた本格書店ミステリーの誕生です!!是非とも続編が読みたい作品に出会えました!!

【配達あかずきん 成風堂書店事件メモ】

バンディー的オススメ度

★★★★★★★☆☆☆

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