ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は今村昌弘の人気シリーズ作の続編小説【兇人邸の殺人】をネタバレ無しで紹介していきます!!今作 【兇人邸の殺人】 は初めて書店で本を予約して購入しました!
以前紹介した道尾秀介【雷神】の時は購入するタイミングも遅くなったのとテレビに取り上げられ何処に行っても売り切れ続出で買えなかった為、その時の失敗を生かして読みたい本は予約する事にしたのです(笑)
廃墟のテーマパークの中にある【兇人邸】とは!?
概要
- 作品名:【兇人邸の殺人】
- 作者:今村昌弘
- 発売日:2021年7月29日
- 発行所:東京創元社
あらすじ
『魔眼の匣の殺人』から数ヶ月後──。神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と剣崎比留子が突然の依頼で連れて行かれた先は、“生ける廃墟”として人気を博す地方テーマパークだった。園内にそびえる異様な建物「兇人邸」に、比留子たちが追う班目機関の研究成果が隠されているという。深夜、依頼主たちとともに兇人邸に潜入した二人を、“異形の存在”の無慈悲な殺戮が待ち受けていた。
引用:東京創元社
デビュー作からの勢いが凄い!!
【兇人邸の殺人】の作者今村昌弘は以前紹介したデビュー作【屍人荘の殺人】で有名なミステリーのランキングで4冠を達成しており映画化もされた作品ですがデビュー作から凄かった!!第2作品目【魔眼の匣の殺人】も【屍人荘の殺人】とはまた違ったトリックで驚かされました!!
デビュー作で4冠って言うのも凄いですね!去年の『このミス』1位作品は大ベテランの辻真先【たかが殺人じゃないか】でもミステリランキング3冠だった事から、いかにデビュー作で4冠っていう事が凄いかが分かりますね!?
今続編がもっとも期待されている作家とも言っても過言では無い今村昌弘の最新作【兇人邸の殺人】が発売され、本では異例の予告トレーラーがある事から如何に期待されているかが分かりますね!!
トレーラー
タイトルの意味の気付く・・・
前2作 【屍人荘の殺人】 ・ 【魔眼の匣の殺人】 とも驚きのトリックがあったので今作も期待していたのですが、大体今村作品はタイトルにやはり内容と関係した言葉がつけられるのですが、今作【兇人邸の殺人】 のタイトルもある程度予測をつけていたのですが、『異形の存在』を初めて目にする部分を読んで本当のタイトルの意味に気付き、まず先制パンチを喰らわせされました(笑)
物語冒頭と合間に葉村や剣崎と関係ない過去の出来事が描かれているのですが、最初は一体どういう風に関係してくるのかと思っていたのですが読んでいくうちに驚きの内容が書かれており、その話は現在の葉村と剣崎が向かった廃墟のテーマパーク内にある『兇人邸』に大きく関わっている事なのでした・・・
過去作との関連性
今作 【兇人邸の殺人】 はシリーズ作品なのでやはり、出来ればシリーズを最初から読んでいた方がスムーズに読み始めると思いますし、過去2作の話も出てくるので今作から読んで1作目を読んだら面白さや驚きは半減するでしょう!!シリーズを通して読む人は過去作品と繋がる部分が出てくるので思わずニヤリとさせられるでしょう!!特に今作のラストの1言は過去の話を知らない人はポカーンとしてしまうでしょう(笑)
以前紹介した今野敏の名作警察小説【棲月~隠蔽捜査7~】もシリーズ作品でそれまでの作品を読んでいる人とそうでない人では物語を読み終わった後の驚きや楽しみはどうしても少なくなってしまうので、やはりシリーズ作は多い作品数あればあるほど大変だとは思いますが、しっかり順を追って読む事をバンディーはおススメしますね!!
一筋縄ではいかない内容
前2作品もそうでしたが通常のミステリーよりも今村作品は斜め上を行く発想のトリックを仕掛けてくるので毎回楽しみなんですが、今作【兇人邸の殺人】も例外では無く驚かされましたが今作は特に複雑でなかなか読むのに苦戦したので読みづらい(分かりずらい)人もいるかもしれませんね~!!
『異形の存在』が殺戮を繰り返すさまは恐ろしいですし、追いかけられる恐怖を読んでいてかなり感じました!!昔プレイしたバイオハザード2.3の追跡者を思い出しました!!(笑)ゲームでも追いかけられる恐怖を始めて味わいましたし、安全と思ってもいきなり壁をぶち破って現れた時は絶望と恐怖でしかありませんでした!今作【兇人邸の殺人】も読んでいて同じ錯覚に陥りました!!
色々な人物の視点で描かれていくので、それぞれの心理描写や思惑が分かり面白かったのですが、やはり話の内容が複雑すぎる部分もあったのと前2作品に比べてそこまでトリックや驚き具合は少なかったので、勝手に期待値を挙げていた分少し残念に感じました・・・次回作では話に急展開が迎えそうな気がするので諦めずに次回作にも期待です!!
【兇人邸の殺人】
バンディー的オススメ度
★★★★★★☆☆☆☆