ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する小説は矢樹純【夫の骨】を紹介していきます!9つの短編集で全てに簡単には終わらないどんでん返しが待ち受ける!?
全9話ただでは終わらない短編集
概要
- 作品名:【夫の骨】
- 作者:矢樹純
- 発売日:2019年4月12日(文庫本)
- 発行所:祥伝社
あらすじ
昨年、夫の孝之が事故死した。まるで二年前に他界した義母佳子の魂の緒に搦め捕られたように。
血縁のない母を「佳子さん」と呼び、他人行儀な態度を崩さなかった夫。その遺品を整理するうち、
私は小さな桐箱の中に乳児の骨を見つける。夫の死は本当に事故だったのか、その骨は誰の子の
ものなのか。猜疑心に囚われた私は…(『夫の骨』)。
家族の”軋み”を鋭く捉えた九編。
引用:祥伝社
日本推理作家協会賞受賞作!!
作家の矢樹純は今作【夫の骨】で初めて知った作家さんで、本の帯にも『9話全てどんでん返し』って書いてあり興味を惹かれたのです!
調べてみると表題作の『夫の骨』が日本推理作家協会賞の短編部門を受賞しているのでその部分も期待して読みました!
日本推理作家協会賞を受賞した作品は面白い本が多いので受賞した作品をバンディーはよくチェックします新しい読みたい本を探す時に参考にしています!
以前バンディーが紹介した作品の中にも櫻田智也【蝉かえる】・葉真中顕【凍てつく太陽】・柚月裕子【孤狼の血】・今野敏【果断 隠蔽捜査2】・桜庭一樹【赤朽葉家の伝説】等々ありますが確かに思い返せば全て面白かったので興味がある方はよければ参考にしてみて下さい!
小粒揃いの短編集
先ほど紹介した日本推理作家協会賞の短編部門を受賞した表題作『夫の骨』をはじめ確かに全9話全てどんでん返しって書いてあるとおり確かにどんでん返しはあります!
しかし、どんでん返しがあるからって言って必ずしも面白い訳ではなくやっぱり全9話全てが面白いって事も残念ながらありませんでした・・・
確かに表題作の『夫の骨』は自分が考えていた結末よりさらに斜め上を行った真相でした、もしかしたら読む人によって好きな話やどんでん返し具合が変わってくるかな~と感じました!!
過度な期待は禁物!
本の帯に『9話全てがどんでん返し』って書いてますが過度な期待は禁物です!
どんでん返し玄人の方からしたら全体を通してのどんでん返しは我孫子武丸の【殺戮にいたる病】のような衝撃はなく、どちらかと言えば『あ~なるほどね・・』みたいな感じかと思いますのでどんでん返し玄人の方はご注意を!反対にミステリー初心者の方は充分に満足できる作品だと思います!
全9話ありますが、短編集なんでテンポよく読め自分のペースで読めるんでオススメです!
【夫の骨】はどんでん返し作品と言うよりは家族の知らない一面や秘密等が垣間見えほとんどが嫌ミス程ではないが嫌な気持ちになりそうになる、ラスト救われた気持ちになる話も勿論あります。
あなたの家族にも知らない一面を隠しているかもしれません・・・
【夫の骨】
バンディー的オススメ度
★★★★☆☆☆☆☆☆