ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は石持浅海の倒叙ミステリー作品【扉は閉ざされたまま】をネタバレ無しで紹介していきます!!倒叙ミステリーと言えば名作ドラマ【古畑任三郎】を思い浮かべて頂けたら分かりやすいと思いますが、初めから犯人が判明している状態で物語が始まるミステリーの事です!
倒叙ミステリーは凄く難しいジャンルだとバンディーは個人的に考えています、そう考える理由も後で書きますが今作【扉は閉ざされたまま】は果たして満足できる作品だろうか!?
倒叙ミステリーは難しいジャンル!?
概要
- 作品名:【扉は閉ざされたまま】
- 作者:石持浅海
- 発売日:2005年5月20日(単行本)
- :2008年2月6日(文庫本)
- 発行所:祥伝社
あらすじ
完璧な犯行のはずだった。それなのに彼女は――。楽しいはずの同窓会は、緊迫した心理戦に変わった!
大学の同窓会で七人の旧友が館(ペンション)に集まった。
引用:祥伝社
〈あそこなら完璧な密室をつくることができる……〉
伏見亮輔(ふしみりょうすけ)は客室で事故を装って後輩の新山(にいやま)を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。自殺説も浮上し、犯行は成功したかにみえた。しかし、碓氷優佳(うすいゆか)だけは疑問を抱(いだ)く。開かない扉を前に、息詰まる頭脳戦が始まった……。
ミステリーランキングにも入った作品
バンディーは読む作品を選ぶ時に指標にしている事があり、ミステリーランキングに入った作品を選ぶこともあるのですがそれを選べば大体面白い作品に巡りあえます!(たまにハズレはありますが(笑))今作【扉は閉ざされたまま】もこのミスと本格ミステリーで共に2位、週間文春ミステリーベスト10でも5位にランクインした作品なので期待が高まりますね~!!
バンディーはもともと倒叙ミステリーは苦手なジャンルなのですが最近は好き嫌いなく色々な本を読んで行くように心がけているのですが、それでもやはり心の奥底に苦手意識があるので中々読み始めるまで時間がかかりましたがいざ読んでみると犯人と探偵役の人物とのやり取りがよく出来ており、すんなり読むことが出来ました!!やはりミステリーランキングに入っただけの事はありました!
意外にすんなりと読めた!
今作【扉は閉ざされたまま】は倒叙ミステリーは難しく苦手だったバンディーでも先が気になりながらすんなりと読めてしまいました!以前紹介した相沢沙呼【invert 城塚翡翠倒叙集】で残念ながら倒叙ミステリーでさらに苦手意識が加速してしまったんですが(笑)その次に読んだ同じく倒叙作品で降田天【朝と夕の犯罪】で倒叙ミステリーに対して面白いかも!?って思えましたので是非一度読んでみて頂きたいですね!前作の【偽りの春】も読んでおけばさらに楽しめます!!
そんな期待と不安が入り混じった状態のまま読み始めましたが、先ほども書いた通り実際はすんなり読めてしまいました、タイトルの通り『扉が閉ざされたまま』の部屋の中の人物は殺害されていると推理する探偵役優佳と犯人の伏見とのやり取りがハラハラして一体どのように解決していくのか!?まさに頭脳戦でした(笑)!!
完璧に犯行を行った伏見の真相を優佳だけは疑問を抱き推理をしていくんですが、その優佳はまぁ~頭が冴えていてよく切れる推理を披露します、倒叙ミステリーでは頭のキレる探偵役は必須ですがここまで鋭い探偵がいると分かっていたら犯罪なんて行えないですね(笑)ちなみに今作【扉は閉ざされたまま】は2008年にWOWOWでドラマ化されているので映像で観たらまた違った感想が出てくるかもしれないので良ければ観てみてはいかがでしょうか!?
倒叙ミステリーは推理を楽しむ作品
『通常のミステリー』殺害されトリックや犯人が一体誰か?等ピークは物語終盤に訪れますが。一方『倒叙ミステリー』は犯人が判明していてその間の過程や推理や犯行動機を楽しむ作品なので頭を使いながら読んでしまいます(笑)バンディー的には犯人が一体誰か最後まで分からずラストでどんでん返しが待ち受ける作品が好きなんで倒叙ミステリーが苦手なんだと改めて痛感しました。
ただ先ほど書いた通り今作【扉は閉ざされたまま】や降田天の【朝と夕の犯罪】で倒叙ミステリーの面白さも少しずつ分かってきたのでこれからも良作の倒叙ミステリーは挑戦していきたいと思います!!皆さんは倒叙ミステリーはお好きですか・・・!?
【扉は閉ざされたまま】
バンディー的オススメ度
★★★★☆☆☆☆☆☆