ハイ！ど～も、バンディーです！！
今回紹介する作品は青木知己の短編小説【Y駅発深夜バス】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います！！
タイトルから惹かれる作品で以前紹介した古泉迦十【火蛾】同様ずっと読みたかった作品です、丁度文庫化され非常にいいタイミングで巡り会えたのですがやっぱり面白い作品でした！！
様々なジャンルが揃った名短編ミステリー小説！！
概念
- 作品名:【Y駅発深夜バス】
- 作者:青木知己
- 発売日:2017年6月30日(単行本)
- :2023年5月19日(文庫本)
- 発行所:東京創元社
あらすじ
運行しているはずのない深夜バスに乗って、彼は摩訶不思議な光景に遭遇した──奇妙な謎とその鮮やかな解決を描く表題作をはじめ、怪奇小説と謎解きを融合させた圧巻の一編「九人病」、渾身のアリバイ・トリックを用意して殺人を実行した推理作家の涙ぐましい奮闘劇「特急富士」など5編を収録。あの手この手で謎解きのおもしろさを描く、著者会心の〈ミステリ・ショーケース〉。
引用:東京創元社
久しぶりに良いと思えた短編小説！
今回紹介している青木知己作品【Y駅発深夜バス】は文庫化される前から期待はしていましたが、バンディーの期待以上の面白さで満足しました！
全部で5話で構成されている短編小説です。バンディーは個人的には短編小説はあまり好きでは無くどちらかと言えば連作短編小説の方が好きでよく読みます！
連作短編小説は１話１話にも謎解きがあり、作品を通しての大きな謎もあるのが好きなんですね～！登場人物も共通してるから思い入れも強くなります。対して短編小説は1話1話ぶつ切りになるので面白さによって波があるので苦手なポイントなのです。
1話1話繋がりが無いので止めどきも気軽に段取りつけれるのは良いところだとは思いますが、そんな短編小説苦手なバンディーですが今作【Y駅発深夜バス】は違いましたね～！多彩なジャンルがあるのも良かった！
多彩なジャンルで読者を魅了
今回紹介している青木知己の短編小説【Y駅発深夜バス】は何度も言いますが多彩なジャンルの話が揃っており、どれもクオリティが高いです！音楽的用語で例えたら『どの曲も捨て曲無し！』と同じで全ての話楽しめると思います！
全話謎解き要素はありますが、ミステリー・ホラー・読者への挑戦状が含まれた作品、アリバイトリックの話等々1話1話表情が違う作品達ばかりなのできっと貴方にもピッタリな話がある筈！？
先ほど書いた通り短編小説は波がありますが今作【Y駅発深夜バス】は安定した面白さが続くのでこれから読もうと思う方はご安心を！
各話簡単にご紹介！
ではここからは今作【Y駅発深夜バス】の全５話をバンディー的にネタバレ無しで簡単に紹介していきます！
『Y駅発深夜バス』
◎運行しているはずのない深夜バスに乗った男は、摩訶不思議な光景に遭遇する
今作【Y駅発深夜バス】の表題作にもなってますが個人的に１番好きで何とも不思議な感覚に陥った作品であった！特に運行しているはずのないバスに乗って見かけた光景は読んでいてゾッとしホラー小説か！？とも思ったかまラストにきちんと謎を回収出来てるのも素晴らしい短編小説であった！
『猫矢来』
◎女子中学生の淡い恋と不安を描いた日常系ミステリー
『猫矢来』は主人公の女の子とクラスの不思議だがイケメンの男子との恋模様を描いた作品！これに尽きる！(笑)確かに胸がときめくような話ですがそれだけでは無く、不気味な隣人と火災、日々の出来事が上手く繋がるように落とし込んだ作者に脱帽です！
『ミッシング・リング』
◎読者への挑戦状を付したストレートな犯人当てミステリー
アリバイの図や館の見取り図を作中に用いたりどこか懐かしい本格ミステリーを彷彿させるような作品でした！おまけにミステリー好きにはたまらん読者への挑戦状付き！内容自体はおどろおどろしい話ではない所も好感を持てました！
『九人病』
◎怪奇小説と謎解きを融合させた読者を釘付けにする作品
ハイ！この話はホラーです！(笑)内容がもうホラー小説しかもスプラッタ的な怖さよりも江戸川乱歩や三津田信三に通じる怪奇小説の怖さです！やはりただ怖いだけでは無くしっかりミステリーとしても上手く締めれてるのは流石！
『特急富士』
◎自信のアリバイ・トリックを用意して殺人を実行したミステリ作家の涙ぐましい奮闘劇
最後に相応しい作品！？アリバイトリックがメインの話で新幹線が舞台でもあるので西村京太郎を彷彿とさせますが、内容は確かにミステリーですがドタバタコメディを観ているようでどこか笑えるような作品でした！倒叙ミステリーでもあります！
１番読んでおいても損はない作品！！
いかがでしたか？簡単には各あらすじをバンディーなりの感想を書きましたが皆さん気になった作品はありましたか！？
もし１つでも気になった話があったら即読んでみて下さい！無かっても即読んでみて下さい(笑)必ず気に入る話と出会えるはず！バンディー的には表題作『Y駅発深夜バス』を読めただけでも今作【Y駅発深夜バス】に出会えて良かったと思います！
久しぶりにベタ褒めになりましたが、わがままかも知れませんがもうちょい話があったらもっと満足できましたね～。ですが１度は読んでおいても損はない作品です！
【Y駅発深夜バス】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★★★☆