ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は京極夏彦の陰陽師が主役の人気シリーズの第1弾作品!【姑獲鳥の夏】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
京極夏彦の京極堂シリーズは名前はもちろん聞いた事がありますし、次作【魍魎の匣】に至ってはミステリー作品でも有名作なので唯一それだけ読んだのですが、当初はその世界観とボリュームに圧倒されいまいち面白さが分らなかったですがある程度バンディー自身の読書レベルも上がったと思うのでリベンジする事にしました!!
気軽に手が出せない上級シリーズ本!?
概要
- 作品名:【姑獲鳥の夏】
- 作者:京極夏彦
- 発売日:1994年8月31日(ノベルス)
- :1998年9月14日(文庫本)
- 発行所:講談社
あらすじ
この世には不思議なことなど何もないのだよ――古本屋にして陰陽師(おんみょうじ)が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第1弾。東京・雑司ヶ谷(ぞうしがや)の医院に奇怪な噂が流れる。娘は20箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津(えのきづ)らの推理を超え噂は意外な結末へ。
引用:講談社BOOK倶楽部
奇妙な怪異への出会い
今回紹介している京極夏彦の作品【姑獲鳥の夏】は京極堂シリーズの1作品目ですが、前は何故か1作品目の今作を読まずにいきなり2作品目の【魍魎の匣】を読むという荒業に出ました(笑)なので今回からが実質きちんと京極堂シリーズを読む事になります!!
京極夏彦の作品は以前紹介した【死ねばいいのに】だけなので今作の京極堂シリーズとは違い読みやすかったですね~!しかし、ミステリー好きなら京極堂シリーズを読まずに死ねないと思い再チャレンジです!!
余談ですが今作【姑獲鳥の夏】と【魍魎の匣】は映画化されています!
ただ出ているキャストは豪華ですが地雷臭しかしませんね~(笑)やっぱり名作の映像化で成功した例はほとんど無いような気がします・・・。気を取り直して小説【姑獲鳥の夏】を読んで独特な世界観の世界にトリップしてきます!!
妊娠20か月・・・!!
今作【姑獲鳥の夏】は久遠寺医院の娘久遠寺涼子からの依頼を受けますが、『妊娠20ケ月の妹と密室から失踪した妹の旦那の行方を捜して欲しい』といういかにもミステリーらしい展開で食いついてしまいました!『妊娠20か月の妊婦』って部分が非現実的で京極堂シリーズっぽい設定だと感じました!
今作の語り部関口の意味深な場面がフラッシュバックしたり、京極堂のうんちくや久遠寺家を捜査した時のやり取り等伏線的な要素が散りばめられており怪異がメインと思っていましたがミステリー要素の方が強かったのでバンディー的には嬉しかったですね~!!
そして、肝心の真相を知った時は久しぶりに唖然としたのそんな手はありなのか?という二つの感情が渦巻き、ある意味強烈に読者の脳裏に焼き付く作品だと感じました!!
魅力的な登場人物
今作【姑獲鳥の夏】には主人公的な立ち位置で関口がいますが、それ以上に魅力的な登場人物達で溢れており全員が主人公的レベルあるので京極夏彦はキャラクターの作り方が上手いな~っと思いました!!
文士(物書き)関口、古本屋京極堂店主・陰陽師中善寺、探偵榎木津、刑事木場、記者で中善寺の妹敦子と言った登場人物が今作【姑獲鳥の夏】を魅力的な作品にしていますし、続くシリーズにも主力として活躍するのは目に見えていますね!!
やっぱり登場人物が魅力的ってだけで作品的には成功ですし、さらに独特の世界観なので京極堂シリーズが面白くないはずが無いですね!!稀にひどいキャラクターの登場人物達がいる作品もありますしね・・・。
上級者向け作品!?
今作【姑獲鳥の夏】を読んでみて思ったのは、独特な世界観と戦後の時代設定、専門的な花時の連続、圧倒的なページ数(姑獲鳥の夏で620ページほど、しかも京極堂シリーズではまだ短い方・・・)っていう読者初心者には結構レベルの高い作品で迂闊に手は出しずらい作品であると感じました。作品自体はもちろん面白いですが上級者向け作品ですね~。
作品も現実離れした内容なので、以前紹介した阿泉来堂のホラーミステリー【ナキメサマ】等は現代が舞台で読みやすかったですが、どちらかと言えば三津田信三【首無の如き祟るもの】の刀城言耶シリーズに近い世界観でした!!
内容も背筋が冷たくなる恐ろしさで幽霊的な怖さとはまた別でした、あと余談ではありますが作中に『蛙の顔をした赤ん坊』って言葉か幾度も出てきますが、バンディーはすぐにこの事はピンときました!それは昔にブラックジャックを読んでいた時に作中で出てきていたからなんですね~!なので同じ様にブラックジャックを全巻読んだ事ある方は分る筈!結構印象的なエピソードだったので。
最後に
今作【姑獲鳥の夏】で初めて京極堂シリーズをきちんと読みましたが、賛否両論ありそうな内容でしたが、人を惹きつける作品であることは間違いないですね!バンディーは以降の作品もかなりのページ数あり大変だと思いますが立ち向かっていきたいと思います!!
多分まだ読んだ事ない方は難しそう!大変そう!って思うかもしれませんが読まず嫌いは止めて一回チャレンジする事で素晴らしい読書体験が得れるはず!?
【姑獲鳥の夏】
バンディー的オススメ度
★★★★★☆☆☆☆☆