ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は道尾秀介の実験的小説【いけない】のシリーズ第2弾【いけない2】をネタバレ無しで紹介していきたいと思います!!
普通のミステリー小説に飽きてきた貴方にピッタリな作品です!新しい小説のカタチかも知れませんね~!!
読み終わった後最後の写真で物語の真相に気付く・・・
概要
- 作品名:【いけない2】
- 作者:道尾秀介
- 発売日:2022年9月22日(単行本)
- 発行所:文藝春秋
あらすじ
その写真を見たとき、物語は一変する。大きな話題を呼んだ“体験型ミステリー”が帰ってきた!きっとあなたも騙される。前作をも凌ぐ、驚愕のラスト。
引用:紀伊国屋書店
シリーズ2作品目
今回紹介する【いけない2】はタイトルからも分かるとおり第2作品になっています!前作【いけない】を初めて読んだ時はかなり衝撃を受けた覚えがあります!
【いけない】は連作短編小説で各章を読み終わった最後のページに写真が挿入されていますが、話を読み終わった後にその写真を見ると思わぬ真相が見えてきます!そんな実験的な作品の第2弾なので読む前から期待しかないですね~!!
普通のミステリーや小説に飽きてきた方にはピッタリの一冊かも知れません!?
全4話の連作短編小説
今作【いけない2】は前作【いけない】に引き続き連作短編小説で全4話で構成されています。各章を簡単ではありますがバンディーなりに感想を書いておきます!
第一章「明神の滝に祈ってはいけない」
主人公の桃花は姉の緋里花が1年前から失踪して未だに行方は分かっていなかったのですがSNSの裏アカに失踪直前の投稿を発見します。
明神の滝に願いを叶えに行った事が分かり滝がある観瀑台に桃花は姉の失踪に何か関係があると思いそこの管理人に話を聞くが・・・。
この話を読み終わった後バンディーはすぐにはピンとこずラストの写真をみて余計に分からなくなりました!探偵にはなれそうにありません(笑)
ミステリー要素もあり面白かったですが、内容と写真の意味が若干分かりづらかったの残念でしたね~!読み返したら理解できましたが【いけない】シリーズ初めての方には少しハードルが高いかも!?
第二章「首なし男を助けてはいけない」
小学生の主人公の真は友達と一緒に肝試しをすることになるが、少し嫌な所がある友達のタニユウに『どっきり』を仕掛け怖がらせようと計画します。
真の親戚の伯父さんは引きこもりで部屋に『首吊り人形』を部屋に吊っている変わり者でその伯父さんの人形を借りてタニユウを驚かせようとするが思いもよらない事に・・・。
話は単純そうですが、何故伯父さんが引きこもりになり『首吊り人形』を作ってるか等の背景が分かってくるとさらにこの話に厚みがまします。
バンディーはこの話が1番今作【いけない2】で好きな作品で、最後の写真をみた時の衝撃もシンプルだからこそ印象に残った!
第三章「その映像を調べてはいけない」
年老いた老人が警察に『息子を殺した』と自白の連絡があり取り調べをすることになります。ちなみに取り調べ等で登場する隈島刑事は今作【いけない2】によく登場する重要な人物なのです!
老人が息子を殺したのは老夫婦に対しての度重なる家庭内暴力に耐えかねての事でした、隈島刑事は老人が遺棄した場所を探すべく捜査を続けるが・・・。
この話は内容的にはシンプルな話でしたが最後の写真の意味が全く分かりませんでした!1番今作【いけない2】であまりワクワクがないお話でした・・・。
最終章「祈りの声を繋いではいけない」
最終章はそれまでのお話の集大成となっています!上手く謎が収束するところは見事で、皆様が読んだ時に驚いて欲しいので内容を書くのはここら辺で辞めておきますので、是非ともご自身の目で確かめて下さいませ!!
バンディー的感想!
今作【いけない2】を読んで感じたのは作家道尾秀介が贈る新たな小説のカタチは見事成功でした!!読んでいてワクワクしましたし【雷神】や【N】そして【いけないシリーズ】等常に新たな可能性を探す道尾秀介には脱帽です!!
今作【いけない2】も次の章で前の章の真相?補足?的な事を書いてくれているのは助かりましたし連作短編小説要素もバッチリなので文句無しです!企みに満ちた尖った作品が好きな方は満足するはず!?
【いけない】シリーズはこれからも是非出して頂きたいと思いますし、もっとあっと驚くような作品を読める日が来ると信じてますし、道尾秀介ならやってくれるはず!!
【いけない2】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★☆☆☆