ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回紹介する作品は特殊な設定下の日本が舞台の狂気のミステリー小説【おやすみ人面瘡】をネタバレ無しで紹介していきます!!
以前紹介したミステリー【名探偵のはらわた】も同じ作者の白井智之ですが、読んでみて感じたのは独特の世界観とグロテスクな描写がある唯一無二な作品だと思いましたが今作【 おやすみ人面瘡】をもとんでもない作品でした!?
ラスト1行までも見逃せないジャンル分け不可能な作品だった・・・
概要
- 作品名:【 おやすみ人面瘡】
- 作者:白井智之
- 発売日:2016年10月1日(単行本)
- :2019年9月21日(文庫本)
- 発行所:角川
あらすじ
全身に“脳瘤”と呼ばれる“顔”が発症する奇病“人瘤病”が蔓延した日本。人瘤病患者は「間引かれる人」を意味する「人間」という蔑称で呼ばれ、その処遇は日本全土で大きな問題となっていた。そんな中、かつて人瘤病の感染爆発があった海晴市で殺人事件が起きる。墓地の管理施設で人瘤病患者の顔が潰され、地下室では少女が全身を殴打され殺されていたのだ。容疑者は4人の中学生。さらに、事件の真相を見抜いた男は、逆上した容疑者のひとりに突き飛ばされ、机の角で頭を打って死亡してしまった……かと思いきや、死んだはずの探偵の身体に発症した、いくつもの“顔”が喋り始め――。
引用:角川
特殊な設定とは!?
今作【おやすみ人面瘡】はそんじゃそこらのミステリー小説とは一味違う作品になっています!では一体何が特殊設定なのかと言うと、舞台は日本ですがその日本で起こっているのが『人瘤病』が蔓延しているのでした!!人瘤病とは何かというと人の顔のコブが身体中のあっちこっちに発症する病気の事です!!
バンディーも最初読んだ時『一体何なんだそのグロテスクな設定は!!』とかなり驚きましたが、さらに驚いたのがただのグロいだけの作品かと思いましたがしっかりミステリー小説としても質が高くその事の方が驚きが大きかったです!!
しかも人瘤病には廃人のようになってまで生きている悪性と、気を使わないといけないが今まで通り生活が出来る陽性があり、そんな特殊な設定の病を上手く作品に活かしていた事に真相が分かった時に気付かされは驚かされました!!
交互に進むストーリー
今作 【おやすみ人面瘡】 は人瘤病の人を雇っている風俗店の店員のカブと女子中学生サラの視点で交互に描かれていきます!ありがちですが最初は一見繋がりの無かった話がある出来事を境に物語が交叉していく作品ありますが今作も同じ様な展開を迎えますが、そこからが一味違うところでした!!
もちろんそれぞれに独立した話、登場人物が進行していくので一つの本で2度美味しいから嬉しいですね。
あと1つ注意点?があり今作【おやすみ人面瘡】は人瘤病の設定も独自の設定で描写がグロい部分もありますし、暴力描写もありますし何より人が良く死にます(笑)なのでそういったエログロ要素が苦手な方は注意が必要かもしれませんが、思いの外不快な気持ちは少なかったです!作者があっさり描写しているせいもありますが滅茶苦茶キツイ描写では無いので読み始めたら慣れてくるとは思います!!
確かにクセがある作品なので敬遠しがちですが、ミステリー要素がそれを上回るぐらい良かったんで是非我慢して最後まで読んで頂きたいです!!
ジェットコースターのように進みそしてラストで・・・
今作【おやすみ人面瘡】は 病が蔓延して起こる騒動の話と思いましたがそうではなく、ガッツリミステリー作品でした!!伏線もしっかりありますし、何より物語後半からは2転3転するジェットコースターのような展開に驚き、どんでん返しで驚愕し、ラストで絶句です(笑)!!大げさに書いていると思われますがあながち間違って無いと思います!
今作【おやすみ人面瘡】はこのミスなどのミステリランキング本にランクインしており読んでみて納得の出来でした!久しぶりにどんでん返し等の驚きを味わえた作品、ジャンル分けが難しい唯一無のの作品でした!!論理的な展開で若干ついて行けなくなりましたが(笑)それも事件解決の為に必要な部分でしたがもっと簡素化出来ていれば読みやすかったかもしれません!今作【おやすみ人面瘡】読まず嫌いな人は損するよ!!
【おやすみ人面瘡】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★★★☆