ハイ!ど~も、バンディーです!!
今回もバンディーが大好きな今野敏の隠蔽捜査シリーズの第4弾【転迷】を紹介していきます!数ある警察小説の中でもおススメのシリーズです!!
4つの事件が収束するとき思わぬ真実が・・・
出典:新潮社
概要
- 作品:【転迷 隠蔽捜査4】
- 著者:今野敏
- 発売日:2011年9月1日(単行本)
- 2014年4月28日(文庫本)
- 発行所:新潮社
あらすじ
大森署署長・竜崎伸也の身辺は、にわかに慌しくなった。外務省職員の他殺体が近隣署管内で見つかり、担当区域では悪質なひき逃げ事件が発生したのだ。さらには海外で娘の恋人の安否が気遣われる航空事故が起き、覚醒剤捜査をめぐって、厚労省の麻薬取締官が怒鳴り込んでくる。次々と襲いかかる難題と試練――闘う警察官僚(キャリア)竜崎は持ち前の頭脳と決断力を武器に、敢然と立ち向かう。
引用:新潮社
隠蔽捜査シリーズ第4弾
【転迷】はタイトルにも書いてある通り隠蔽捜査シリーズの第4弾に当たります!
主人公竜崎を中心に描かれるキャリア(管理する側)の目線での小説なんで、今までは警察小説=捜査員(現場の人間)っていう概念を変えてくれたシリーズです!!
以前にも第1弾【隠蔽捜査】、第2弾【果断 隠蔽捜査2】、第3弾【疑心 隠蔽捜査3】、番外編【初陣 隠蔽捜査3.5】の作品全て感想書いていますので興味がある方は是非観て下さい!
ただこの隠蔽捜査はシリーズものなので【転迷】から読んでも楽しめますが、より人間関係や主人公竜崎の人間性を理解しておいて読んだ方が何倍にも本作【転迷】を楽しめるので是非第1弾【隠蔽捜査】から読んで欲しいですね!!
4つの事件が一つに繋がる
前作【疑心】では主人公竜崎の恋模様!?が描かれており新しい試みがなされていました。今作【転迷】でも新たな問題(事件)が竜崎に降りかかってきます!
- 外務省職員の他殺体
- ひき逃げ事件
- 麻薬取締官との衝突
- 娘の恋人が巻き込まれたかもしれない航空事故
主にこの4つの事件を軸に今回話が進んで行きますが、それぞれの事件が難しいものが多いのに4つも関わる事になってしまった竜崎。
先が読めない展開とそれぞれの事件の真相が気になりながら読んでいましたが、物語の終盤になると4つの事件の真相が判明し出しますが意外な事に4つの事件が繋がった時思わぬ真相が浮かび上がってきます!!
事件とは別にも大森署の部下であったり、麻薬取締官、竜崎を煙たがっている面々等様々な登場人物が出てきますがとても魅力的で読んでいて飽きなかったです!
前回紹介した小説【罠】の感想にも書きましたが、設定と構成は凄く良かったのですが、いかんせん内容が読みづらかったので理解するのに時間がかかって面白さは減ってしまったのは事実です!反対に隠蔽捜査シリーズはテンポも良く登場人物が出てきても把握しやすいので読んでいて苦にはならず次が気になるぐらい読んでしまいまました!やはり小説でもテンポは大事だなと感じましたね~。
襟を正される小説
隠蔽捜査シリーズを読んでいていつも主人公竜崎の行動、発言、考え方に触れ読み終わった後は襟を正してしまします。
竜崎は原理原則に沿って行動しているだけですが、人間は忖度や他人の顔色を窺ったり忖度やプライドがあり中々同じ様に出来ない者なので読んでいて勇気をもらい考えさせられます・・・
そんな性格なので例えどんなに偉い相手でも間違った事に対しては真っ向から切り込むのでそんな部分が読んでいて爽快なのかもしれませんね。
是非社会人として働いている方達にも読んで貰いたいビジネス本みたいな一面もありますね!!
【転迷 隠蔽捜査4】
バンディー的オススメ度
★★★★★★★★☆☆