記憶に残るトリック!?【長い家の殺人】ネタバレ無し感想!!

ハイ!ど~も、バンディーです!!

今回紹介する作品は歌野正午の小説【長い家の殺人】をネタバレ無しで紹介していきます!

歌野正午と言えばやっぱりミステリー好きには避けては通れない名作【葉桜の季節に君を想うということ】がありますね!バンディーもどんでん返しの面白さを教えてくれた思い入れのある作品の1つです!まだ読んだことない方は騙されたと思って『とにかく読め!』とだけ言わせて頂きます(笑)

トリックで直球勝負しに来た作品!

概要

  • 作品名:【長い家の殺人】
  • 作者:歌野正午
  • 発売日:1988年8月30日(単行本)
  •             :2008年4月15日(文庫本新装版)
  • 発行所:講談社

あらすじ

消失死体がまた元に戻る!? 完璧の「密室」と「アリバイ」のもとで発生する、学生バンド“メイプル・リーフ”殺人劇ーー。「ミステリー史上に残ってしかるべき大胆なアイデア、ミステリーの原点」と島田荘司氏が激賛。この恐るべき謎を、あなたは解けるか? 大型新人として注目を浴びた鮮烈なデビュー作。

引用:講談社BOOK倶楽部

とんでもないデビュー作!

先ほど紹介した名作【葉桜の季節に君を想うということ】は2003年の作品なんでベテランの域に入った頃なので納得のできですが、今回紹介する【長い家の殺人】は歌野正午のデビュー作で1988年に発注されており、デビュー作でこれだけ記憶に残る作品を書き上げれた事事態が素晴らしい事ですよ!

デビュー作の【長い家の殺人】はバンディー自身がまだ赤ちゃんだった時に発表された作品で、しかも未だに活躍されており新本格ミステリーの火付け役でもあるレジェンドの作家さんなんですね~!

【屍人荘の殺人】今村昌弘【叫びと祈り】梓崎優等デビュー作で評価の高い作品を世に送り出す新人も今なお現れているのは嬉しい限りですね、【長い家の殺人】も後世語り継がれるであろう作品の1つです!!

バンドメンバーを襲った悲劇

今作【長い家の殺人】は『メイプル・リーフ』というバンドメンバーを襲う事件が描かれています、バンドメンバーで思い出すのが以前紹介した道尾秀介のどんでん返し小説【ラットマン】も同じバンドメンバーを襲う事件が描かれている作品です!

意外にバンドメンバーやミュージシャンを主人公にした作品はよくみかけますが、【長い家の殺人】ではミュージシャンならではのトリックも描かれているのでバンドメンバー達が主役なのかも後から気づく事になります!

そんな、バンドメンバーを襲った事件のトリックはやはり未だに記憶に残っています!

トリックで勝負を読者にしかけてきた

【長い家の殺人】 を読んでいてバンディー自身がとても悲しい事実が判明してしまったのです!?

今作【長い家の殺人】を読んだのは初めてですが読んでる途中で今作最大のキモの肝心なトリックが分かってしまったのです・・・

何故トリックが分かってしまったと言うと昔に大好きだったテレビドラマ【ケイゾク】のせいなので!!、【トリック】【SPEC】、以前紹介した北川景子主演の映画【ファースト・ラヴ】の監督や演出を担当した堤幸彦作品の1つです。

その【ケイゾク】のある話の中でマンション?だったと思うのですが 、その時のトリックが【長い家の殺人】 と同じトリックが使われていたのを頭の片隅で強烈覚えていたのです(笑)その時は全く 【長い家の殺人】 の事は知らなかったので『そんなトリックがあったのか!?』と当時は衝撃的でした!!

【ケイゾク】 が1999年放送なので確実に歌野晶午の【長い家の殺人】の影響を受けていたと今なら分かりますが当時は【長い家の殺人】の事を知っていた人はどういった気持ちで観ていたのかは気になりますが?(笑)【ケイゾク】は面白かったのですがそのトリックの事だけは知らなかった方が今回読んだ時【長い家の殺人】を純粋に楽しめたのに・・・と少しだけ【ケイゾク】を恨みます(笑)

随所に散りばめられたヒント(伏線)

物語終盤にはある探偵役が登場して物語を推理して真相を導いていくのですが、先ほど書いた最大のトリック以外にも小粒ながら謎がいくつかありそれまでに何気なく作中に出てきていた事が真相に関係があると分かった時も驚きましたね~!そして冒頭にも書きましたが登場人物が何故ミュージシャンなのかも納得できる答えが待っています!

ただ実際に犯人の動機やトリックの中にはツッコみたくなるポイントもありましたがデビュー作と考えれば十分完成度は高いのではないでしょうか?叙述トリックではなくトリックだけで直球勝負で驚かされたのは久しぶりでした!!

【長い家の殺人】

バンディー的オススメ度

★★★★★★★☆☆☆

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